2006年03月25日
ものづくり・4
200坪の土地に建つ木造軸組・平屋住宅、13坪の小屋裏を含めた建築面積は62.27坪。ご夫婦とは友人という事もあり4年間の打ち合わせ・1年間の設計そして施工に1年間を費やしました。6年間はワイワイガヤガヤとそして柔軟にお互いの気持ちを伝え合い、特にご主人からは「堅牢であり柔軟な伝統工法を使用した構造体」「Z工法という断熱・遮音効果の高い断熱材の使用と呼吸する塗り壁・クロスの使用」「徹底した白蟻対策を施した基礎工事」「全体の空気の流れ」等の指示を頂き、奥さんからは「生活用品・衣類等の納め方」「キッチンを中心とした生活動線」「全体の色合い」に付いてのお話。
以下構造体に付いて
1・地元天竜材(桧・杉)を使用した構造体、圧巻なのは1尺断面の46尺(約14m)の棟牛、材料は桧を使用しています。
2・登梁は同じく桧材、寸法は5×7.5×14尺、化粧野地板は杉(赤)
3・小屋裏までを繋ぐ通し柱は、5×13.5尺(約4m)の杉材
4・床材は根太を省き、厚さ1.1寸(33m)の杉(小節)巾8寸(243mm)を使用
5・大黒柱、7寸角(212mm)の桧材
断熱・呼吸する壁に付いて
1・通気層を設けた外壁・屋根の内側には、厚さ150mmのセルローズファィーバーの吹き込み
2・呼吸する壁、火山灰(シラス)を使用した、そとん壁http://www.takachiho-lifenics.com/使用
3・内装仕上げ材は、通気性のあるクロス貼り
今回は地場材の発展に尽力を注がれている天竜森林組合さんから天竜材の供給、お施主さんの希望される伝統工法を熟知された天竜・高垣建築さんの大工工事のお力を頂きました。
お引渡しは4月2日、家具・建具・照明・外構工事等を残した状態ですが、お施主さんのご協力もあり、構造を中心とした見学会を企画させて頂きました。
図面オペレーター・杉本みゆき
インテリアコーディネート・塚田真美
設計・監修・田辺正敏
伝統的な工法が醸し出す・・・気持ちの良い空間をお楽しみくださいませ。
Posted by landmark3473 at 20:52│Comments(0)
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